アンドロメダ銀河

Nikon Z50; Vixen FL55SS鏡筒使用, 180 秒 × 9 枚(1620 秒), ISO 3200

アンドロメダ銀河(M31)
中央のバルジのみならず、円盤も写っている。とはいえ円盤はぼんやり程度
二つの伴銀河(M32, M110)はばっちり


まえがき

9月下旬に伊豆半島で天体撮影を行いました。具合的な場所は伊豆スカイラインの亀石パーキングエリアです。家族がいつの間にか天体望遠鏡を導入していたので、その初陣も兼ねてアンドロメダ銀河の撮影に挑戦しました。

この日は曇りがちの天気で、何度も雲や霧に邪魔されました。日没後数時間たって、ようやくアンドロメダ銀河を写せる状態になりました。待っている間はひたすら車の中なのですが、まあ暇なこと笑 天体撮影にはこういうのもつきものなのでしょうね。

撮影地について

伊豆スカイラインは伊豆半島の北東部を縦に走る有料道路です。そのパーキングエリアの一つ、亀石PA にて撮影を行いました。伊豆スカイラインのパーキングエリアは数台分の駐車スペースのみあるところも多いようですが、この亀石PA はトイレや自動販売機が完備され、駐車台数も多いです。

撮影環境自体はかなり良好でした。空の暗さでいうと、現地の光害はパーキングエリアのトイレと時々走っている自動車のライトくらいです。これらを上手く避ければ現地の光は問題にならないです。遠くの街の光はというと、さすがに熱海(東)や沼津(西)が近いために、地平線付近はばっちり白ばんでいます。この辺りの天体を狙う場合は要注意だと思います。とはいえ、トイレ・自動販売機・駐車スペースというパーキングエリアの恩恵を受けながら暗い夜空にカメラを向けられる好立地です。

撮影

いつのまにか撮影機材がアップグレードしていました。これまでは望遠レンズを用いて撮影していたのですが、今回は望遠鏡が導入されました。Vixen の FL55SS です。家族によると、300 mm 以上の望遠レンズを用いるつもりなら、それよりも望遠鏡を使う方がよい、ので導入したそうです。

今回は上記の通り雲が邪魔する時間が長く、まともに撮影できたのはアンドロメダ銀河のみでした。その写真が冒頭に載せたものです。前回と比べて、星の数、円盤の写り、周辺減光の少なさ、そのどれもが改善しています。これは主に望遠鏡の使用が理由として大きいのでしょうね。ちなみに、前回のアンドロメダ銀河↓

アンドロメダ銀河(前回)

Nikon Z50; 250 mm(フルサイズ換算: 350 mm), F6.3, 180 秒 × 4 枚(720 秒), ISO 3200

前回撮影した アンドロメダ銀河(M31) 城ヶ島にて
天体写真というよりも双眼鏡で覗いた感じ。スタックしてもこの程度でした


撮影技術・加工技術は何ら進歩していないのにこの違い! 露光時間をもっと増やせばもっと良い写真が撮れそうです(多分)。